麻は主に「神事用」として免許を持つ40の農家が栽培する希少品。
今は栃木を中心に少数の農家が免許取得。50年前と変わらぬ栽培法を守り続けて。
戦前は国により栽培が推奨されていた麻。現在は都道府県知事から許可を受けた人に限り、栽培をすることができます。1930年代には全国で約1万ヘクタール以上栽培されていた麻ですが、現在はわずか4.8ヘクタールほど。栽培者は全国で約40の農家しかおらず、しかも担い手の多くは70~80代と高齢化を迎えているのが現実です。シェア50%を占める栃木県のほか、岐阜県や群馬県など麻の栽培地は全国に点在していますが、小規模かつ50年前と変わらぬ手作業を守る農家の方も多く、国産品の希少価値は年々増しています。「不思議な力が宿る」と信じられている麻だからこそ、さまざまな神事を通して無事を祈りながら行われる麻の栽培。機械化の難しい麻づくりには、神秘を感じませんか。
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麻商品の紹介
精麻
麻の皮を磨き上げた黄金色の「精麻」は、祓い串やしめ縄などの神事用に使われます。
麻幹(オガラ)
茎の芯「麻幹(おがら)」は、お盆の迎え火・送り火に焚くものや生け花の飾りとして市販されているので、目にする機会もあるのでは?
最近は麻のエコなパワーを生かした、自然素材のお箸やガーデニングを彩るキュートなヘンプブロックも登場中。土にかえるエコな魅力と不思議な力を持ち合わせたヘンプアイテム、あなたも取り入れてみませんか?
麻のパワーを農業に生かす試みもスタート!
「イヤシロチGREENS」(愛知県知多郡東浦町大字緒川字桐池四区36-3 TEL:(0566)89-2531
「イヤシロチGREENS」
土を硬くする農薬や化学肥料を使用せず、微生物の力を借り、耕作放棄地に生命力の花を咲かせたい―。愛知県東浦町「イヤシロチGREENS」は、体が元気になり癒される「いやしろち(弥盛地)」のような若者向け研修農場を目指していて、未来ある農業の担い手たちが、菜種油の原料となる菜種栽培やグリーンリーフづくりに力を入れています。
同農場では、微生物を増やして土壌を浄化する作用のある「麻炭」を畑にまき、野菜づくりに生かす取り組みを始めていきます。麻パワーを生かした、「心が元気になる」野菜たちを楽しみにしたいですね。